文章は書いてある内容はもちろん、「読みやすそうに感じるのか」も重要です。 その文章をパッと見て、「漢字だらけで読むのが面倒くさそう」、「幼稚な表現が多くて、論理的な内容になっているのか不安」などマイナスの印象を覚えてしまえば、読者は読もうと…
「伝わる文章」の条件とはなんでしょうか。易しい言葉を用いることでしょうか。記号や箇条書きなど、伝わりやすい表現を用いることでしょうか。 どちらも正解です。しかし表現方法にこだわるだけでは不十分でもあります。文構造がわかりやすくなっているのか…
「せっかく集めたのだから、すべての情報を余すことなく伝えたい!」。そう思うのはとても自然なことです。むしろサービス精神旺盛で素晴らしい考えだと思います。 しかし文章においては、せっかく付け足した情報が蛇足となることもままあります。文字数は少…
便利でつい多用しがちなのですが、「こそあど」には明確な使用基準がなく、どれを用いればよいのか混乱することもままあります。それでいて文意を左右することがあるのですから、なんとも罪深い言葉です。 というわけで今回は「こそあど(指示語)」について…
和語・漢語・外来語。日本語では主にこれら3つの語種を組み合わせて文章を書いていきます。どの語種を用いるのかは重要です。たとえば語種ごとにニュアンスが微妙に異なってくるので、文脈に応じて適切な語種を当てなければなりません。 めし(粗雑)⇔ご飯(…
文体とは 「ですます調」、「だである調」など、書き言葉における文の形式を指します。日本語では複数の文体を組み合わせて文章を書くことも珍しくありません。ただし文体を使い分ける基準が明確でないと、読者に違和感を与えてしまいます。客観的に説明する…
品詞は分類法のひとつで、語の意味・性質に基づいて、類似する語を各項目にまとめたものを指します(名詞・動詞・形容詞など)。 品詞を理解すると文構造が把握しやすくなり、読解力や執筆効率を高めやすくなります。また品詞それぞれの用法を意識しておけば…
前記事では日本語において、文構造を掴むために必要となる知識をまとめました。今回はその続きとして、「日本語は語彙をどのように分類しているのか」を追っていきます。 なお要点を押さえやすくするために、箇条書き形式で綴ってあります。ご了承ください。…
最近、「日本語」を学び直しています。白土です。 今まではなあなあな態度で済ませてきたのですが、やはり体系的な文法を学ぶことにしました。正しい文章構造で書かれた文章は読みやすく、読者の理解を大いに助けてくれます。あるいは意図を正しく伝えやすく…
私は文章を書くことが好きなので、それに通ずる知識(ライティングや語彙)に関する教本やweb記事を学ぶことにも関心があります。実際、大まかな文章作成の手順や、細かいテクニックはそれなりに知っていると自負しています。 たとえば、文章にはいくつか雛…
オノマトペとは 一般的な国語辞典でも2500語以上、オノマトペ辞典では4500語を超える語が収録されています。また歴史も古く、古事記にもオノマトペが登場します。国生みの際に海神が矛をかき混ぜる様子を、「こをろこをろ」と表現したのです。 日本語がオノ…
前回記事の続きです。今回は「~的」にはどのような意味・語法があるのかを探っていきます。 意味ごとに分類 1、詳細説明 2、比喩表現 3、分野指定 文法ごとに分類 1、連体用法 2、連用用法 3、断定用法 使用頻度ごとに分類 1、固定的用法 2、一時的用法 「…
※当記事は論文(末筆URLを参照)を読み解き、その内容を私なりに易しく言い換えたものとなります。接尾辞「~的」の時代背景、延いては日本語の正しい語法について、何かヒントを得られれば幸いです。 概要 ~的の分類方法 『字音接尾辞『的』について(著:…
生成AIとのやりとりから生まれた小説、『東京都同情塔』(著:九段理江)。著者は現代に氾濫する”カタカナ語”に対して違和感を覚え、そこから小説の着想を得たといいます。 実際、現代日本においてカタカナ語を見ない日はありません。たとえば文章術を説く書…
「欲しい表現が見つからない」 「文章が漢字だらけで読みづらい」 そんなときは”カタカナ語”の出番です。日本語では伝わらない微妙なニュアンスも表現してくれるので、カタカナ語をちょっと混ぜてあげるだけで、文章の意味が掴みやすくなります。 また、漢字…
概要文にあった「全体の5%くらい生成AIの文章を使っている」という文言を真に受けて、こちらの記事を思わずクリックしまいました。見事に釣られましたよ・・・。白土です。 というわけでタイトルはミスリードだったわけですが、「あながち間違いではない」…
前回の記事にて、「生成AIは、文章を書き慣れていない人にとって最高のツールだけど、高い創造性を備えている人にとっては害悪にもなり得る」という話をさせていただきました。 shiratsuti-psy-writing.hatenablog.com 文章を書くのが苦手、あるいは文章を書…
日課のgoogleアラートを確認していたところ、興味深いニュース記事が届いていました。 〇作家が小説のアイデアをAIで得ると創造性は向上するが大きな問題も発生すると判明 - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20240716-ai-creativity/ 内容をざっくり説明…
文章を校正してもらう 文章内容を再確認する 読者の反応を予想してもらう 文章を書き直してもらう 情報を追加する/情報を外付けする 文章を校正してもらう 誤字脱字や文法上の間違い、重複している箇所はないかを指摘してもらいましょう。また、言葉遣いが一…
ChatGPTはふとした疑問にも答えをくれる良いツールです。私も気になる情報を見つけてはGPTにポチポチ打ち込み、「なんとなく知った気になって満足する」ムーブを繰り返しています 笑 しかしその答えが的外れであったり、内容が薄すぎてあまり役に立たなかっ…
GPTと日々格闘 GPTの使い方を試行錯誤する GPTと日々格闘 こんばんは。白土です。 皆様はChatGPT、使いこなせているでしょうか? 私はまだ慣れていないせいか、的外れな回答を返されてしまい苦笑いしたり、条件を上手く考えることができず回答内容を余計に悪…
GPTは執筆者にあらず GPTは情報ツールだった? GPTは執筆者にあらず 遅まきながらChatGPT(以降GPT)を触り始め、その高性能さに打ちひしがれています。白土です。 「AI文章は完璧ではないのだから、結局は人の手を入れる必要がある。2度手間になるなら効率…
「~的」は接辞のお仲間 「~的」の使い方 1、形容詞の接尾辞 2、名詞を形容詞化する 3、分野を示す 4、抽象的な概念を具体化する 5、目的を示す 6、関係性を示す 「~的」を付けるではない言葉 1、一般名詞 2、すでに形容詞化されている言葉 3、慣用句 4、…
・「形容詞+いです」の歴史 ・「形容詞+いです」の違和感をなくしたい ・「形容詞+いです」の歴史 実は「美しいです」という用法はここ最近のもので、かつては「美しゅうございます」と表現するのが一般的でした。つまり形容詞で文章を終える際には、「形容…